【ペットロス】向き合い方

テーブル下の子猫

とれのたち新入園児たちがいなくなり過去に保護していた子達の振り返りをしようかと、次の子達はどちらさんだったかな~と資料を見ましたら・・・

その兄弟は私が保護後、里親募集をして2匹一緒に貰われて行った子達でした。兄弟が離れることなく一つのおうちに行けることは幸せですよね。

その里親さんはいわゆる ペットロス の方でした。ふと思うところがあったのでペットロスについて思うことを書いてみようと思います。

ペットロスとは

Pet Loss  その名の通り ペットを失うこと

ペットを失ったことにより受ける精神的なダメージ・悲しみ・それらが体に与える影響全部をひっくるめて ペットロス と言う言い方をするのではないかと思います。このペットロスと言う言葉は主にペットが亡くなった場合に用いられることが多いと思いますが、一瞬の判断の誤りでペットが屋外に出てしまい戻ってこないなどの 逸走 もこれに含まれるのかなと。

一昔前のペットの飼い方と現代のペットとの暮らしとではだいぶ状況も異なりますから受けるダメージも相当のものと言うことでしょう。

ペットロスを重症化させないために

生きているものは必ず終わりを迎えるのだということ、必ず別れる日が来るということを常に考えていることがペットロスを重症化させない方法だと私は考えます。
人間もそうですが、突然訪れる死にはなかなか精神が追いつきませんから、普段からいつか来るその日に後悔しないように生活をすることが重要なのだと思います。

「あの時こうしておけば良かった」そういう後悔をしないために。

重症化させる一番の要因は 後悔 だと思うのです。後悔の念から自分を責め追い詰めてしまう、これがペットロス重症化の一番の要因ではないかと。

だからペットロスを重症化させないためには普段の心がけが大事なのだと思います。

期間や症状は人それぞれ 他人と比べるものではない

ペットを亡くした悲しみは千差万別です。ペットを亡くした悲しみをうめるためにすぐに次の子をお迎えする人もいるでしょうし「こんなにつらい思いをするならもう二度とペットは飼わない」と心に誓う人もいます。どちらが正解でどちらが間違いと言うことはなく、それも人それぞれの乗り越え方なのだと私は思います。だからペットを亡くした直後に里親募集を見て応募してくる人がいてもそれはその人の乗り越え方なのだと私は理解するようにしていますし非難はしません。

(でもペットが行方不明になって2週間程度で次の子探し始めてる人にはちょっと不信感ありましたけど)

逆に もう二度と飼わない と心に誓った人に 「そんなこと言わないでまたペットと一緒に暮らしなよ」とも言いません。人の心の傷の痛みはわかりませんからね。

新しい子が来ることで乗り越えられることがあるケース

ペットを亡くして家族全員が悲しみに暮れている時に突然庭に子猫が現れた。

→ 保護する
  家族会議を開く
  見なかったことにする

野良猫の産んだ子でしょうか、目は目やにで塞がっていて栄養状態も良くありません。保温に気を付けながらすぐに病院に連れて行ってお薬貰ってミルクあげて目薬して、あぁお薬も飲ませなきゃ。こんなに小さかったら排泄の介助も必要かしら?あらもう一人でトイレできるのね、偉いね。

って慌ただしくしている時間が一時悲しみから浮上させてくれたりもするのです。

人間の家族が亡くなった時もそうですが、残された人はこれからも毎日生きていかなければならないのです。先立った家族は残されたご家族が悲しみに打ちひしがれて毎日メソメソして生きる日々を望んでいるでしょうか?自分がいなくなっても愛する家族には毎日を楽しく生きて欲しいんじゃないかな。

子猫や子犬はまだまだ手がかかるケースもあって、【ペットロスを乗り越えるために】と言う動機でちびちゃんをお迎えしたとしても、ペットの死に精神に異常を来たすほどに心を痛めている人であればまたきっとその子(達)に無償の愛を注げるようになるのではないでしょうか。
そういったケースがあるよ と言うだけで、ここでは常に 「ペットロスには次の子をお迎えするべき」と言っているわけではありません。

後悔の無い医療のかけ方

ペットに病気が判明したときの立ち回りに後悔があるとペットロスは強くなりがちです。

「あの時別の病院で違う先生の意見も聞けば良かった」
「もっと出来る治療があったのではないか」
「薬が高額で諦めたけどその費用を捻出していれば今でも生きていたのではないか」

など、医療に対する後悔は後々自分を苦しめます。

私の知り合いで小型犬と暮らしている方がいますが、その方はワンコたちの医療にお金を惜しまない、後悔したくないからと言っていました。だからワンコが亡くなっても「出来ることは全てしてあげた」とすがすがしさを感じるほどでした。医療に対する後悔が無いときっとペットロスは小さく済むのだろうなとその時に感じました。

ペットロスの人への接し方

これはもう何も出来ないと思う。ペットロスは自分で乗り越えなければならないものですから、周りがあれこれと心配しても良い結果にはならない気がします。

でも本人がペットロスから抜け出したくて助けを求めているときにはいつでも話を聞いてあげられる、話を聞く準備があるということを伝えて、後は少し離れたところから見守るしかないと私は考えます。

ペットロスから抜け出すためにお迎えする子を探し始めた場合

人によってはペットが亡くなってまだ〇ヵ月なのに、〇年なのにと言う人もいるでしょう。自分でもそう思うこともあるかもしれません。でも前を向いて自分の生活を取り戻すことは必要なんです。その一歩が新しい家族を探すことだったとして。
その際は無理にお迎えする子を見つけるのではなく自分の心に従うのがいいと思います。

譲渡会などの会場に行っても今までの子を思い出してツライ、そう思うなら無理に行く必要はありません。あなたには まだその時ではない と言うことなのだと思います。そういうところに行く気にならないのであればもちろんその時ではないということです。なんとなく足が向いたとかそんな感情に導かれる日を待てばよいと思います。

まとめ

いつか来るとはわかっているペットとの別れ、本当につらいものです(;><)
でも大切なペットを自分が見送って自分が辛い思いをするだけなら良しと思うと気持ちが楽になります。なぜなら・・・・

ペットより先に自分が死ぬことは、自分の愛するペットを悲しませることになるからです。

最愛のペットを悲しませるよりも、責任をもって見送って自分が悲しむことの方が有意義だと思うことでペットロスを少しだけ和らげることが出来るのではないでしょうか。

ペットを飼っている皆さんはペットより先に死んではならないのです。ペットが先に死んで自分が悲しむ未来は正しいという考え方に変えませんか?