
里親さんを募集する際に必ずお願いしている事のひとつに 【完全室内飼育】 があります。
猫が外に出た場合の起こる懸念点は以下のようなものがあります。
猫を外に出すことの主な危険因子
1. 交通事故
- 猫は車やバイクの速度を正確に判断できず、道路に飛び出して事故に遭うことがあります。
- 特に夜間や繁華街では危険度が増します。
2. 感染症
- 他の野良猫や動物との接触で、以下のような病気に感染する恐れがあります
- 猫免疫不全ウイルス(FIV)
- 猫白血病ウイルス(FeLV)
- ノミ・ダニ・内部寄生虫の感染
3. 迷子や行方不明
- 縄張りを越えて遠くに行ったり、迷子になったりすることがあります。
- 帰ってこられなくなるリスクが常にあります。
4. 虐待・盗難
- 猫嫌いの人に虐待される、あるいは希少な品種の場合は盗まれる危険も。
5. 野生動物とのトラブル
- カラス、ヘビ、イタチ、タヌキなどに襲われることがあります。
- 逆に猫が小動物(鳥、トカゲなど)を捕食し、生態系への悪影響も。
6. 毒物・有害物質
- 農薬、除草剤、人間の食べ物(チョコ、玉ねぎなど)などに触れる・口にすることで中毒の危険。
7. 他人とのトラブル
- よその家の庭を荒らす、糞尿被害などで近隣トラブルになることがあります。
🏠 室内飼育のメリット
- 上記のすべての危険因子を回避可能。
- 長寿傾向(平均寿命が屋外猫よりも5年以上長い場合も)。
- 飼い主の目が届きやすく、健康管理がしやすい。
猫が窓の外を見ていると「外に出たいのかも?」と思いがちですがすべての猫がそう考えているわけではありません。危険が多い外に出すことをやめることで防げる事故・病気がたくさんあります。
譲渡の際に「庭だけなら出してもいいですか?」と聞かれた場合でもハッキリとNGと答えます。ほんのちょっとの気のゆるみで後悔してほしくないから。
どうかご理解いただけたら幸いです。