

立ち退きになった戸建て賃貸物件に猫が残されていました。ペット不可物件であるにもかかわらず野良猫に餌付けをし、自分たちだけ退去した末路がこれです。
「猫が可哀想だから」最初はそんな理由でご飯をあげていると思います。100%善意のつもりだと思います。ですが、最後まで責任の持てない中途半端なかかわり方は結局猫を苦しめます。
まだ若いお母さんと1歳未満の男の子猫。
二人とも人間からご飯を貰っていただけあって人懐っこいです。すぐにでも保護をして里親探しをしてあげたいけど私も今は保護するキャパがありません(;><)
今後大人猫の譲渡がどんどん進んでくれたらどんどん保護出来るのですが、現実は子猫の里親募集に応募が集中しているのが現状です(´・ω・`)
大人の猫さんの魅力は あらかじめ性格が分かっている事 にあると思います。今後生活をしていく上で大まかな性格が分かっているのと分かっていないのでは人間のストレスも大きく変わります。
「2匹も3匹も変わらない」
そんな気持ちで拾った猫を家族に迎え入れたなんてご家庭も多いと思いますが、これまでいた1匹目とも2匹目とも違った性格であろう3匹目をお迎えすることで猫達の生活のリズムなどが崩れてしまって大変な状態になるなんて言うこともあります。
新たに猫さんをお迎えするときにその子がどんな性格の子なのかが分かっていると先住犬猫さんともうまくいく可能性がとても高くなります。
まぁ今私がお預かりしているちゃこさんのように他猫嫌いの猫って分かっている子はご縁の可能性が低くなってしまうわけなのですが(^^;
でもそれが分かっているからこそ先住猫さんのいないお宅や年上猫さんのいるお宅などのみにご案内が出来るというメリットもあります。
大人猫の魅力を沢山の人に分かってもらって、どんどん大人の猫の譲渡が進めばいいなと願ってやみません。
話が逸れましたが、無責任な餌やりは最終的に猫を苦しめることになります。この子達はご飯が貰えていた家を離れ別の地域に移動することになると思います。そうなれば縄張りを侵略してケンカになったり追われる途中で事故に遭ってしまったりする可能性が高くなってしまいます。
餌やりをするのであれば避妊去勢手術とセットで。それが出来ないのであれば餌やりをしない、あなたが餌やりをしなかったらその子は即死んでしまうわけではありません。餌の貰えるところに異動するだけです。次に行った家庭では家の中に入れて貰えて一生危険のない生活が出来るかもしれません。
無責任な餌やりで猫をとどめることは猫を苦しめていることになります。
・・・これは私が子供の頃に母親から言われていた言葉なんですけどね(ーωー;
何も出来ない子供が餌やりしたことでそこに猫が留まるよりも、次に行ったお宅で医療にも掛けてもらっておうち猫さんとして幸せに暮らすことが出来るかもしれない、その可能性を奪っているのだということを言われたけど子供の頃の私は理解できませんでした。
大人になってそれが理解できた時「自分が餌をあげなければ死んでしまう」なんて考えはなんて傲慢だったんだろうと。
無責任な餌やりの末路はロクなものではありません。地域、社会全体で野良猫のいない社会を目指せるようになってほしいと思います。


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