心が言語を越えた瞬間でした
とはいえ、奥様と旦那様がお話しているのは英語。中学と高校で習った英語だけでは足りるわけもなく、でも英語の成績は比較的良い方だったはずの私に聞き取れた単語はぽつりぽつりでした。
でも私はわかったことがあります。
奥さんが熱心に旦那さんを説得するような話口調、そして困惑気味にそれを聞く旦那様。
そして何とか聞き取れた take(連れていく) という単語。
take この単語だけですべてが分かったわけじゃない、多分奥様の言いたいことが言語を越えて伝わった瞬間だったのだと思う。
私「もしかして・・・・」
私「しじみを自分たちが連れて行ってしまったら人馴れしていないあさりが残ってしまってなかなか里親が決まらないのではないか、だったら自分たちがあさりを引き取ろう とか言ってますか?」
唾をのみながらそう聞くと旦那さんは頷きました。
以前飼っていた子も人馴れしていないうちから飼っていたのだそうです。だからきっと大丈夫と奥様はそう言ってくれていたのです。
こんな展開を誰が想像しましたか?
私たちにとってはこの上ない嬉しいお申し出でした。でもとりあえずは今夜いっぱいよく考えていただいて構わないので、よく話し合った結果でお返事を下さいと伝えました。
帰りの車で充分に話し合ったと、あさりの方をお譲りいただきたいと言ってくれたのが私のこの保護活動人生の中で2番目に衝撃的な出来事でした。
こういうのも全部ひっくるめて 縁 っていうのでしょうね
しじみを見に来たはずがまさかのあさりをご所望と言うことになりまして、するとすぐにしじみに再度お申込みが入るのです。
結果から言うとしじみはその方に譲渡することが出来まして2匹とも幸せになっています。
あさりの里親さんが予定通りにしじみを希望していたらこの方とのご縁はありませんでした。もっとさかのぼったら、私がペットのおうちを利用するにあたって、毎日ちゃんとサイトを確認していて一番最初の人にしじみを譲渡していたらやっぱりこの展開はありませんでした。
そういう失敗もありつつ、それでも結果的に2人とも幸せになれた、これが ご縁 と言うものなのだなと。
里親募集をする上では時々、お申し込みをいただいていても事情が変わってやっぱりキャンセルしたいと言われる場合があります。何度もあったのが「近所で子猫を保護した人がいるのでそちらから譲ってもらうことになった」と言うケース。もちろんこちらだってお申込みがあったから募集を止めているわけで、キャンセルなんて言われて気分が良いものではありません。でも いらない と言ってる人に無理に押し付けることが良い結果になるわけがありませんから、それは仕方のないことだと割り切るしかありません。これも ご縁 が無かったというだけの話ですね。
誰かがキャンセルしたおかげで次の方との出会いがあるのだからキャンセルも前向きにとらえることが出来るようになりました☆。
あさりの里親募集の件は後世に語り継ぎたい案件でした。
最後に猫に見えない生き物貼っておきますw
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